用語解説

釈迦如来

仏教の祖師・釈迦は、禅定を妨げる悪魔を打ち負かし、悟りを得たことを象徴する触地印を結んでいる姿で表されます。

阿弥陀如来

阿弥陀とはサンスクリット語の「アミータ」、つまり「無量の」という意味で、この仏は無量光あるいは無量寿と呼ばれます。古くから西方の極楽浄土の仏と信じられ、孔雀に乗り、禅定印を結び、衆生救済の情熱は一般に赤い身体の色に表されます。

薬師如来

多くの場合、簡素な衣を身につけた姿で、薬壺、持鉢あるいは薬草を持ちます。衆生の病を治し、現世利益を司ると言われています。

緑ターラー菩薩

ターラーとは「輪廻の海を渡るのを助ける女性」を意味します。緑ターラーは、行動力を表す緑色の身体で、右手に与願印、左手に蓮華を持ち、金運財運、厄除けの功徳が期待されます。

白ターラー菩薩

ターラーとは「輪廻の海を渡るのを助ける女性」を意味します。白ターラーは、衆生救済のための7つの眼を持ち、長寿を司ります。

六字世自在

六字とは「オム・マニ・ペメ・フーム」(ああ、蓮華の中の宝珠よ、永遠なれ)という観音菩薩の真言の六音節を指します。六字世自在は、四臂で、一対の手を合掌し、もう一対の手で数珠と蓮華を持つ、真言をそのまま体現した姿で表されます。

無量寿仏

無量寿仏(アミターユス)は長寿を司ると言われています。菩薩形で、不老長寿の薬壺を持っています。

文殊菩薩

文殊は智慧の菩薩と言われています。右手に煩悩を断ち切る法剣を掲げ、左手には智慧を象徴する「般若経」を乗せた蓮華を持っています。

十一面千手千眼観音菩薩

衆生の苦しみを救うため、あらゆる方向を見渡す11の顔と、千の(多くの)眼と手を持つ観音菩薩。十一面の一番上は阿弥陀如来です。

金剛薩

菩薩のようなきらびやかな姿をしていますが、五仏を総括する根源的な存在、本初仏と考えられています。右手に慈悲の方便を表す金剛杵、左手に般若の智慧を表す金剛鈴を持っています。

持金剛仏

執金剛とも呼ばれます。金剛薩と同じく、菩薩のようなきらびやかな姿をしていて、五仏を総括する根源的な存在、本初仏と考えられています。右手に金剛杵、左手に金剛鈴を持って、胸の前で交差させています。

大黒天

大黒マハーカーラとは、大いなる黒きものという意味で、カーラは時という意味もあり、本来は死神でしたが、仏教では御法神となり、仏法を護っています。

金剛手菩薩

金剛手とは、金剛杵を持つものという意味で、魔を祓うための怒りを表す忿怒形で表されます。金剛手の絵は、魔除けのお札に使用されます。

不動明王

悪を断じて善を修する忿怒相の尊格。日本では大日如来の教令輪身として密教を代表する尊格ですが、インド、チベットでは日本ほど作例が多くはありません。「アチャラ」または「チャンダマハーローシャナ」と呼ばれ、右手に剣、左手に索を持ち、より忿怒相が強調された姿をしています。

普賢菩薩

普賢菩薩は、真理、禅定、修行の徳を司る究極の菩薩と言われます。6本の牙を持つ白象の背の蓮華座上に結跏趺坐し合掌する普賢菩薩は、法華経信者の前に東方浄妙国土から影向する姿で、普賢来儀図と呼ばれます。

大日如来

大日如来は、胎蔵、金剛界曼荼羅の中核をなす五仏の中心に位置し、仏教の永遠普遍の真理そのものであると考えられ、法身と呼ばれています。獅子を乗り物とし、身体は光の色で白。チベットでは、結跏趺坐を組み教えを説く転法輪印を結ぶ姿で表されます。

如来

とは、サンスクリット語で「動じないもの」を意味し、悟りを開いた釈迦がいかなるものにも動じない境地に達したことを示します。東方を守護し、象に乗り、身体は密教で怒りを表す青色で、怒りを持って悪や仏法の障害を打ち砕く仏とみなされます。悪魔を討ち滅ぼし、悟りを開いた触地印を結びます。

宝生如来

宝生如来は、サンスクリット語で「ラトナサンバヴァ」と呼ばれ、「宝から生まれたもの」を意味します。願いを叶える与願印を結び、南方を守護するこの仏は、馬に乗り、身体の色は太陽または黄金の黄色で、その名の通り富を司ります。

不空成就如来

不空成就如来の名は「アモガシッディ」すなわち「完成を必ず得るもの」という語に由来します。北方を守護し、ガルダ鳥に乗り、身体の色は行動力を示す緑色で、相手の苛立ちや恐れを鎮める仕草の施無畏印を結ぶ姿で表されます。

五智如来

歴史上の人物であった釈迦牟尼は、大乗仏教の発展にともなってより神聖化され、様々な姿で表されるようになりました。その代表が五智如来です。五智如来とは、大日、阿、宝生、阿弥陀、不空成就の五仏を指し、7世紀までには大日を中心として四仏がまわりに配される曼荼羅の基本形が出来上がったと言われています。

カーラチャクラ曼荼羅

最後に表された密教経典、時輪(カーラチャクラ)タントラの曼荼羅。この経典は人間の時間的側面のコントロールによって大宇宙との合一を実現しようという教えです。この教えの伝授をうけると、来世で理想郷シャンバラに生まれ変われると言われています。

パドマサンバヴァ

インドからチベットに密教を伝えたチベット密教の開祖にして、伝説的大密教行者。グル・リンポチェの名で民衆の尊敬を集めています。

金剛杵(こんごうしょ)/ドルジェ

ドルジェは、最大級のエネルギーである雷電、また最も固く鋭い宝石のダイヤモンドを意味します。密教では「方便(慈悲)」を象徴し、煩悩を摧破する法具として用いられます。

金剛杵(こんごうしょ)と金剛鈴(こんごうれい)/ドルジェとティルブ

金剛杵は方便(慈悲心)を表し、煩悩を破壊するための法具。金剛鈴は般若(智慧)を表し、空性の声を意味します。金剛杵と金剛鈴は、読経の際、対で使われます。

ティンシャー

読経の際、仏様に妙音を捧げるため、角と角を打ち鳴らして用いるシンバル。

羯磨/ダブル・ドルジェ

ドルジェ(金剛杵)をふたつ合わせた十字。平静・不変・全能の力を象徴します。

/プルバ

諸魔を刺し殺し、法を護るための法具。「フーム」というマントラの持つ敵しがたい力を具えた聖なる短剣。儀礼や結界をつくるときに用いられます。

独鈷杵(どっこしょ)

金剛杵は人間の煩悩を打ち砕き、本来の仏性を引き出すための法具。独鈷杵はその基本の形態です。

法剣

煩悩を断ち切る智慧の剣。チベット様式の文殊菩薩が右手で掲げているのもこれです。

翦刀/カルタリ

煩悩を断ずることを標幟する無上瑜伽系の法具。自我の偽りの表皮を取り去るためのシンボルとして、儀礼で用いられます。

マニ車

中に経本の版画が入っています。重りを使って右回りに筒を回すと、中のお経を読んだのと同じ功徳を得られると言われています。

ダマル

でんでん太鼓のように左右に振って鳴らす小太鼓。読経の際に用いられます。

八吉祥

チベットの八大吉祥文様。法具などのデザインに使われます。
・法螺貝……仏法があまねく広がるように
・蓮華………無垢な慈悲心
・宝傘………偉人に差し掛ける傘・仏法を守る
・車輪………転法輪・八正道
・対の魚……豊穣・輪廻からの解放
・旗…………仏法の勝利の宣言
・壺…………不老長寿の妙薬の壺・悟りという宝
・吉祥結び…永遠

観音菩薩の真言

チベット語で、「オン・マニ・ペメ・フーム」。「ああ、蓮華の中の宝珠よ、永遠なれ」の意味。

シンギングボウル

瞑想に使う鉢。バチで周りをこすって音を出す楽器。